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グランディディエリとバンワエレベキトリカラー

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株式会社シー・アイ・シーさんの研究者のブログ記事より、グランディディエリについて書かれた記述があり、これを見るかぎりでは、なんだか、ポテントーサ(portentosa)とグランディディエリ(grandidieri)って、明確に区別がついていないのではないかと思う。というか、実際は、グランディディエリなんて種類は存在しないのかもしれません。仮に存在していても、学名がついていない違う種類なんじゃなのと思ってしまいます。

海外の資料等を参考にすると,
G. grandidieri ♂:腹部は栗色;上唇部に数本の短剛毛;上腹部は粗くざらざらした表面,前胸背板の4隅は丸みがあり、portentosaよりつまんだような突起が著しい.
G. portentosa ♂:腹部は色の変化に富み,栗色に統一されていない(George の見解では); 上唇部に多くの長剛毛;上腹部表面は滑らか;前胸背板4隅は平らで,つまんだような突起が少ない.
と英国の自然史博物館 Dr George Beccaloni氏が述べている.

しかし,上唇部に多くの長剛毛がよく判らない.
と言うことで,難しいことはもう少し調べることとして.
そこでとりあえずGromphadorhina portentosa であろうとし.
この中に“normai” ・ “black” ・” ‘black and white”
の3つのグループがあり,
Gromphadorhina grandidieri ‘normal’:
Gromphadorhina grandidieri ‘black’:
Gromphadorhina grandidieri ‘black and white’:
と分類して見た.

引用元:株式会社シー・アイ・シー ブログ記事 「2008.11.26 マダガスカルゴキブリの個体変異 その1」より

この記述での grandidieri  って明らかに、portentosaの特徴でもあるし、なんだか適当ですね。おそらく、ゴキの分野は、ちゃっと研究がされていないので、適当な論文が野放しの状態ではないかと思います。特に分類に関しても、かなり古いもので、明らかに、DNAより分類した学名がつけれられいないのではないかと思います。なので、学名を鵜呑みにして、雑交しないと思っていると、実際は同族だったりした場合、雑種が生まれるかもしれません。

個人的には、グランディディエリという種類はいないのではないかと思います。

ポテントーサについては、大きく分けて、ノーマルと、黒がありますが、ノーマルと黒は元々別種で、輸入した時に、混血が市場にでまわってしまって、いろいろな色が出現するようになってしまったのではないでしょうか。血統管理して、別々に飼育しているとよくわかりますが、形や、食性も累代を重ねるごとに大きく変化してきます。つまり、ポテントーサ黒は名前のついていない別種かもしれません。

一方で、グランディディエリとトリカラーは、同じもの。背中の模様は、個体差であり、トリカラーは学名は、Princisia 属のvanwerebecki のトリカラー血統となっていますが、実際は、Princisia属の直下に名前はなにになるかわかりませんが分類されるのではないでしょうか。

あくまで推測ですが… もっとたくさんの個体を見たら、違いがよくわかるのかもしれませんが、今のところ判断できません。

通常のバンワエレベキからトリカラーに近いものを選らんでトリカラーを作ろうと思っています。下記の写真は2代目です。高い割合で親と同じ色になりました。しかし、到底、、タイガーヒッシングローチのトリカラーと呼ばれるような色が出現するとは思えません。これももっと累代飼育を重ねないとだめかもしれませんが、どうも、赤っぽい模様のバンワエレベキになってしまいます。

 

↓バンワエレベキトリカラー♂♀ … 縞模様の黄色の色が濃い。つのはバンワエレベキっぽいけど、なんとなく、違う種類のような気がします。

↓グランディディエリ♂♀… 若干横幅がある。縞模様の間隔が狭く、バンワエレベキトリカラーよりは、縞模様がギザギザしてない。

一方で、ポテントーサの白黒(笑)↓ グランディディエリやバンワエレベキトリカラーのように、側面に赤色がありません。この手が、タイガーヒッシングローチとして販売されていることもあるので要注意です。

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