ハロウィンヒッシングローチ 記事

ハロウィンヒッシングローチ 繁殖には50匹ほどからスタートするのがよい(マダガスカル系ゴキブリ)

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ハロウィンヒッシングローチを飼育した経験を書いてみました。
特に、書くつもりはありませんでしたが、コメント欄より、ずいぶん前に、質問がありましたので、書くに至りました。
特に、個人的には、マダガスカルゴキブリの入門にハロウィンヒッシングローチは最適かと思います。サイズ的にも中ぐらいのサイズなので、スペースもとりません(繁殖しすぎるとスペースは必要です)。購入は、ペットショップやネットショップ、ヤフオクに売っています。ペットショップの場合は、少々高額になりやすく、ペア♂♀で、3000円以上で売られていたりすることもあります。一方で、ネットショップの場合は、若干それより安いくらいで、ヤフオクの場合は、数十匹単位でまとめて出品されている方が時々おられるので、お値打ちに購入できると思います。ただ、価格も一定でなく、毎回出品されているわけではなく、出てないときは、ずっとでてこないので、定期的にチェックしておく必要があります。

飼育法方

飼育については、壁を登るので、特に気をつけることは、脱走です。一番良い方法は、昆虫用の飼育ケースに、新聞や布、ネットなどをはさんでフタをすることです。これだけでOKですが、それに加えて、壁面にワセリンを塗っておくことをお勧めします。フタをあけたときに、脱走しません。次に、繁殖しすぎて数がおおくなってくると、衣装ケースなどの大型ケースを利用すると思いますが、このフタの場合、フタと、ケースの隙間にわずかに5ミリほどの隙間ができ、新聞やネットを挟むだけの対策では不十分です。生まれたばかりのこどもは、この隙間を簡単にくぐりぬけますので、必ず、ワセリン等で、対策が必要になってきます。

隠れ家となる床土や卵紙パックは不要です。理由として、床土はコナダニの発生につながりますし、卵パックを敷くと下で成虫が小競り合いするだけで、かなり揺れますので、メスが卵しょうを出しいてる時に、そのようなことがあると、卵しょうを落とす要因にもなります。隠れ家としては、新聞紙を丸めて解凍したものを複数重ねて、ホッチキスでとめて置く程度の対策でよいです。

餌は、ラビットフードだけでOKです。ドックフードは食べますが、ラビットフードに比べて食いつきが悪いです。このことからも、かなり草食系の餌が好みだということが分かります。乾燥している季節は、床土のように、ケース前面にラビットフードをまいておいてもよいですが、湿気気味になるとカビが生えてコナダニが大量発生しますので、この方法は、時期をみる必要があります。

水分に関しては、特に湿気気味のシーズンでは、新聞紙に水を含むことがあるので、時期によっては、水分は不要ですが、それ以外は、バナナ、ニンジン、キャベツなどを与えてください。ただ、餌をやることによって発生する湿気には気をつける必要があります。その為、ケースのフタはせず、管理するのも良いです。ただ、この場合、ワセリンだけの脱走対策になりますので、常時、ワセリンの効果をチェックする必要があります。特に2週間に1回くらいはチェックが必要です。

飼育温度は年間通じてゴキブリ飼育では超一般的である28度前後くらいがよいでしょう。

飼育ケース内の掃除は1ヶ月に1回はしてください。新たに用意した飼育ケースに、全ての生体を移動させて、ケースを交換し、定期的にローテーションしながら、掃除をすると楽です。

繁殖には何匹から飼育するのが良い?

マダガスカル系ゴキブリは繁殖を狙うなら、個人的には、最低、50匹(♂25♀25)はほしい所です。ハロウィンヒッシングローチを10匹で飼育をスタートした経験がありますが、調子のいい場合は増えてくれますが、調子が悪いスランプ状態に陥った生体は、何ヶ月経っても生んでくれません。従って、50匹ほどいれば、絶好調グループと、スランプグループが混在していても、どちらかが繁殖してくれます。なので、飼育する際には、ある程度の数でスタートしたほうが楽しめます。50匹いても、増えない時期が2ヶ月ほど空くこともります。このあたりは、温度や湿度、餌などが影響していると思われます。暑すぎても寒すぎても繁殖しませんし、飼育ケースの環境を変えても繁殖しなくなることがあります。しかし、個人的には、比較的、他の種類に比べて繁殖が簡単な種類であると思います。

10匹で繁殖させた、ハロウィンヒッシングローチの場合

私個人のハロウィンヒッシングローチ飼育の例を挙げると、初年度夏より飼育し、はじめは10匹(オスメス5匹ずつ)で飼育していました。初年度は、80約匹ほど生みましたが、秋になるにつれて、ペースが落ちて、冬になると、温度管理しても、流産ばかりで、なかなか繁殖しなくなりました。また、2年目夏までには、成虫合計は、60匹ほどで、幼虫が30ほどでしたので、その年は、新たに増えたのが、200ほどで、3年目の夏からは、成虫が約200匹にまでになっていましたので、3年目は400匹ほど増えましたので、4年目以降は、ハイペースで、増えています。ただ増えすぎても場所や餌代に困るので、増えないように、コントロールしています。このように、10匹ではじめると、4年目から、管理が少々増えすぎて苦しくなってきます。いずれの年も冬期の管理温度は、25度で、30度に設定してもどうしても、温度が下がる傾向にあり、雪が降る夜間では、20度まで落ちていることもありましたので、このあたりが改善できていれば、もう少し早いスペースで繁殖できいてたと思います。今では、冬場は、繁殖しないように、あえて、高い温度にしていません。

せっかく生まれても過密飼育の場合、他の成虫に食べられます。

よく観察されている方は、気づいていることでしょうが、普通に、生まれた子供は、過密飼育の場合、40匹生まれるとすると、半分以上は食べられてしまいます。特に生まれたての白い幼虫の時だけ食べられると思われがちですが、黒くなっても成虫に噛まれたものや、残骸がある場合がありますので、過密飼育の場合は、ダンボール等で、ケース内に何層か、スペースをつくり、過密度を緩和することが必要となります。その他には、生まれたものが入り込める小さなスペースをダンボール等でつくって置いておきましょう。ただ、ダンボールの種類によっては、目があらく、小さいものが、その中に入り込んで、ダンボールを交換する際に、取り出すのが大変なので、ホームセンター等で手にはいるプラスチックの板などで工夫して加工してみるのもよいです。

1割ほどは成虫になるまでに死んでいると思われます。

特に、過密飼育になると、およそですが、数を数えて確認しましたが、1割ほどは成虫になるまでに死んでいると思われます。特に、原因は共食いです。少数で飼育していると、そのようなことはありませんが、過密飼育になると、特に、脱皮の際の生体表面が白い時に、他の個体とぶつかり、一部が破損し、体液が漏れ出すことがあります。そこに、他の個体が群がってくる場合があります。食べられて下半身がないような個体が時々いたりします。この場合、少々の傷なら、別の容器に移して安静にしておけば、かさぶたのようなものができ、穴が開いたとしても、跡は残りますが、塞いでくれますが、一部がまるごとないような場合は、数日で死んでしまいます。

餌用に最適。デュビアを上回るペースで成長します

夏に、度時期に生まれたデュビアと、ハロウィンヒッシングローチの成長速度を観察すると、圧倒的に、ハロウィンヒッシングローチに軍配が上がります。今年7月に生まれたハロウィンヒッシングローチは10月の中ごろには成虫になっており、約3ヶ月半ほどで、成虫になります。一方で、同時期に生まれたデュビアの場合は、今だに、半サイズほどです。個人的な感覚では、ハロウィンヒッシングローチはデュビアの2倍ほど成長するのが早いです。また、デュビアよりも大きく、肉厚があり、餌には最適です。デュビア成虫と同サイズなら、2ヶ月半ほどで達してしまいますし、他のマダかスカルゴキブリに比べて、巨大化するわけでもありませんので、餌としても手ごろなサイズです。餌としてキープするなら、固定しておく成虫の数は、500以上はいた方がよいと思います。年間通じて餌を供給できると思います。ただ、欠点としては、ケースを登ることですが、このあたりの管理がわずらわしく思われる方がおおく、餌としては普及せずに、ペットとして普及しているのが現状だと思われます。

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