種類について 疑問

マダガスオオカルゴキブリ(オブロンゴナタ)。混血が濃いものも存在する?

(Gromphadorhina oblongonata)
一番、区別しやすい種類かもしれません。漆を塗ったような濃い赤色です。累代飼育でも、安定した色で生まれてきます。ただ、他者さんの写真などを見ると、強い黒が混じったオブロンゴナタ成虫が多く含まれているのを見たことがありますが、おそらく雑種ではないかと推測します。もし、購入する際は、累代飼育で、変な色のものが出てこないか聞いたほうがよいです。もともと、Gromphadorhina属間の同属の交配は可能なので、どこかで、少しだけ混じっている可能性があります。ただ、100パーセント純血なんてありえないとおもいますが、元の血統が濃い状態でないと、雑種になってしまいます。

 

Gromphadorhina属の疑問? マダガスカルゴキブリ(フルーツゴキブリ)とグランディエリの違い?

現在細かく分けると分類は、下記のような感じです。属名と種小名の次にくる表記は、背中の色の違いの血統を表したものです。なので、同種類ということになります。

マダガスカルゴキブリ(Gromphadorhina portentosa)
Gromphadorhina portentosa normal
Gromphadorhina portentosa black and white (tricolor)
Gromphadorhina portentosa black

グランディエリ(Gromphadorhina grandidieri)
Gromphadorhina grandidieri black and white (tricolor)
Gromphadorhina grandidieri black

マダガスカルゴキブリは、一般的には、背中がオレンジ色のようなものを目にすることが多いですが、飼育している、黒一色やしま模様(白黒)の個体が現れることがあります。また、それぞれ色わけして、累代飼育をすると、より出現率が固定化してくるようで、現在では、通常のタイプと、ブラック系のタイプに分かれているようです。ただ、こちらのブラック系は、グランディエリと区別がつきにくいです。
特に、
グランディエリのしま模様とマダガスカルゴキブリのしま模様
グランディエリの黒と、マダガスカルゴキブリの黒

双方、累代飼育していくうちに、色が固定していくようで、グランディのしま模様は、タイガーヒッシングローチのような名前で売られていますが、どうも、マダガスカルゴキブリの黒やしま模様血統と同じとしか思えない個体も存在します。

これらは、はっきり区別するポイントなんてあるのか疑問です。一部、輪郭や、背中の模様などで比較しているサイトもありますが、数多くの個体の写真を見れば、それらの当てはまらないことがよく分かります。それらは個体差であり、決定的に区別するポイントがありません。

海外サイトを観覧していると、portentosaとgrandidieri自体、簡単に交配して増えるようなので、あたりまえながら自然界でも同じことが簡単に起こるわけで、実は、元々同じ可能性が高いです。あとは飼育下で、勝手に、分類して累代飼育した結果至っているのかもしれません。というより、もともと学名のつけ方にも疑問があります。どうも、現在では、このマダゴキの研究をしている研究者自体ほとんどいないのではないでしょうか。なので、Gromphadorhina属には、インターネットで調べる限り、4種類いると思われますが、実際は、もっといるかもしれないのです。ただ過去の論文等の記述に基づいて、分類されているだけで、私個人的には、このあたりが間違っていると思っています。

 

参考

http://www.roachforum.com/topic/1974-it-gromphadorhina-portentosa-black-or-gromphadorhina-grandidieri-black/

 

 

バンワエレベキが混同されている。

Princisia vanwaerebeki
Princisia vanwaerebeki black and white (tricolor)

現在、流通しているバンワエレベキは、この2種類で、双方、同一のものと考えられているようです。バンワエレベキは、しま模様が混じったものや真っ黒なものも時々でるようで、black and white や tricolor と表記されたものは、そのような、血統を持ったバンワエレベキを累代飼育することによって、意図的に作り出しているようです。ただ、一部の人たちは、同属でありながら、別の種類と考える人もいるようで、実際のところは分かりません。別々に管理するのが無難です。

一方で、バンワエレベキのtricolorは、グランディエリのtricolorと混同されていることがよくあります。明らかに区別するポイントは、バンワエレベキのtricolorは、背中の胸部の両端に、赤色がまじります。一方、グランディエリは、赤色はありません。また、角の形も異なります。

 

 

 

 

 

 

まとめ

特に種名(属名 + 小種名)が同じでも、背中のカラーの血統に応じて、名前がつけられていたりするので、このあたりを実際に入手して比較して検証してみたいと思います。(すこし時間はかかると思いますが…)

実際は、区別がつかない個体も多いのではないでしょうか?

マダガスカルゴキブリのノーマル色の場合は、普通にわかりますが、例えば、この種の白黒と真っ黒と、グランディの白黒と真っ黒では区別がつない。たしかに2つ比べると違いはあるものの、ただの個体差の可能性がある。

特に思うことは、マダガスカルゴキブリとよばれるものと、グランディは同一のものではないのかとも思えてくる。
仮説ではあるけど、もともとグランディは、真っ黒で、マダガスタルゴキブリと混ざりあうことで、双方に白黒の虎柄が生まれているのかもしれない。

まず、日本人でも、純血の弥生人や縄文人はいない。遺伝的に強い形質が現れているだけ。そう考えると、かなり累代飼育で、カラーの違いを区別して管理することで、遺伝を濃くして、自然界では目立たなかった小数の固体のカラーを強く表しているのではないかとも考えられる。

このあたりは、海外のサイトを見ても、同じような議論がなされている。誰か遺伝子を鑑定士て調べて欲しいところです。

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